最近、ヘルシーミールとして、オートミールが注目されています。オートミールはオーツ麦を加熱処理したもので、蒸して、挽き割り、ローラーで平らに伸ばした状態で流通します。既に蒸してあることから、加熱にあまり時間を要しないため、調理に時間がかからず、朝食などによく食べられます。またスープや牛乳と一緒に煮て、粥にして食べることもあります。量の割にお腹の中で膨らんで満腹感を得られることから、ダイエット食としても注目されています。
オートミールのクッキー
オートミールのクッキーもポピュラーで、色々なレシピが公開されています。オートミールのプチプチした食感が楽しめます。
材料のオートミール
オートミールは最近業務スーパーにも売っていて、500g148円のものと、1kg398円のものがあります。メーカーが違うらしく、1kgの方は麦の粒がしっかりしていますが、500gの方は麦の粒が崩れています。その代わり安いです。両方とも他の店と比較すると抜群に安いです。一回に使う分量は50g程度なので、1kg買っておくと20回近く使えますので一回あたり20円ぐらいとなります。
その他の材料
その他の材料はバター、砂糖、小麦粉、米粉などです。オートミール自体は殆ど味も香りもないので、香り付けでナッツやごま、スパイスなどを加えると味や香りにアクセントが付きます。バターはサラダオイルに変えても構いません。
作り方
クッキーとしてサクサク感を成立させるには、小麦粉からグルテンを出さないのがポイントとなりますので、小麦粉に水を入れた後はあまりこねないのがポイントです。
通常のクッキーの生地をベースにするなら
- 溶ける寸前に柔らかくしたバターと砂糖を泡立て器で均一に混ぜる
- 小麦粉と米粉をさっくりと混ぜる
- 冷蔵庫で生地を休ませる
なのですが、オートミールクッキーの場合は
- オートミールに油と砂糖を入れて均一に混ぜる
- 米粉と小麦粉を少量入れる
- 水か牛乳を50cc程度入れて、スプーンで纏められる程度の固さにする
これで生地ができあがります。ポイントは小麦粉を極限まで減らすことです。粉が無ければ固まりませんが、粉が多いともったりした感じになります。また、小麦粉からグルテンが出てしまうと、パスタやうどんのようなもちもちな感じになってしまいます。普通のクッキーはそこでグルテンが出来ないように粉を混ぜないようにしたり、冷蔵庫で寝かしたりするのですが、オートミールクッキーならオートミールの粒をくっつけるだけの粘着力があれば良いのです。なんなら小麦粉がなくても砂糖だけでも雷おこしのように固めることは出来るのかもしれませんが、そうするとそれこそ雷おこしのように固くなってしまうので、少し粉を入れてゆるくサクサクにしなくてないけないのです。
分量比率はまだ究極まで行き着いていませんが、こんな感じです。
オートミール:カップ1
砂糖:70-100g
小麦粉:大さじ2
米粉:大さじ2
バターorサラダオイル:大さじ2
フレーバーは自由自在
今回はごまとシナモンを入れてみました。ごまは粒のごまだとぷちぷちした食感が楽しめますが、香りはすりごまのほうが強いです。そこで今回は粒ごまとすりごまを同量、大さじ1づつ位入れました。
フレーバーは、ジンジャーやシナモンなどのスパイスを入れたり、玉子を入れたり、色々出来ます。はちみつやメープルシロップを入れても香りが楽しめます。
タネの出来上がりはこんな感じ。この状態だとほとんどバラバラなのを辛うじて少量の粉が繋ぎ止めている感じです。
タネができたら。クッキングシートを敷いた天板の上にスプーンで一枚分の分量に分けて乗せて、スプーンで伸ばして薄くします。
焼けば砂糖がさらに繋ぎ止めて固めるので、ここでは形ができていれば問題ありません。ガリガリサクサクの食感を出すためには、可能な限り薄く伸ばしたほうが良いです。
焼く
あとは、オーブンで160℃で30分焼けば出来上がりです。
普通のクッキーは180℃で10~15分焼くのですが、芯までしっかり水分を飛ばすためにあえて長時間加熱します。
完成
出来上がりはザクザクサクサクの食感になりました。オートミールの香ばしさの他はシンプルな味なので、フレーバーを色々混ぜてバリエーションを楽しみたいと思います。
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