日本人が大好きな餃子。実は焼き餃子は中国では一般的ではなく、あっても水餃子、しかも北京など北の方にいかないとありません。中華街は基本的に広東など南の料理が多いので、中華街に行っても意外に餃子を食べることが出来ません。しかし、餃子専門店ではないものの、バラエティ豊かな餃子が食べられるお店もあります。
蓬莱閣
餃子は中国北方の料理ですので、北京料理、東北料理の店で良く見かけることが出来ます。蓬莱閣は北京料理のお店ですが、餃子については、焼き餃子の他、水餃子、蒸し餃子、スープ餃子の4種類あります。創業は昭和34年という歴史のある店です。餃子専門店ではありませんので、各種麺類や紹興酒に漬け込んだ酔っぱらい海老などのメニューも豊富です。
場所は関帝廟通りを関帝廟の奥まで進んだ場所で、中華街大通りではないので少し人通りが少なくて落ち着いた場所です。
酸辣湯麺も名物のようですね。現在は蔓延防止等特別処置の関係で、朝11:30から夜20:00までの通し営業になっています。
メニュー
店頭のサンプルは目につくところに餃子や麺類が並んでいますが、上の方には大海老のチリソースやスペアリブの黒酢酢豚なんてメニューも並びます。店はこじんまりしていますが、中華街では老舗なので、値段はそれなりにします。
お手軽なところで、餃子などの点心類や麺類はどれも1000円以下というところです。一人あたり麺1品と餃子1品、2000円以下ぐらいにしている人が多かったです。餃子は奶奶的餃子という事で、創業者の父方の祖母の味を今に伝えるものなのだそうです。
店内
店内はちょっとレトロで落ち着いた雰囲気ですが、今2階の客席は使っていないようで、1階の20人分ぐらいの広さで営業しているので、ランチタイムは満席となり、賑やかになります。
炎天下を歩いてきて、更に店外で20分ぐらい待ったので、料理が来る間は冷たいジャスミン茶を飲んで待ちました。冷たくて美味しい。
スープ餃子
醤油味のスープに、水餃子のような皮の厚い、ゴロッとした餃子が5個入っているスープ餃子です。スープは油っこさがほとんど無くさっぱりとしながらもコクのあるスープです。町中華のチャーハンについてくるスープよりは少し味が濃い感じでしたが、路線はそっち系と思っていただければ大丈夫です。
餃子は中に肉と野菜の餡がみっちりと入っています。皮はもちもちで部厚く、食べごたえがあります。スープと餃子の餡の味が口の中で混ざり合って、ジューシーで味わい深くなりました。
蒸し餃子
蒸し餃子が後から届きました。餃子4個ですが1個がとても大きいです。下の写真のお箸との対比でもよくわからないかもしれませんが、下に敷かれているのが白菜の葉、蒸籠は小籠包12個用という事で大きさのイメージは付くでしょうか。
皮はスープ餃子よりは薄く、焼き餃子よりは厚い感じです。焼売や小籠包とはまた違う食感ですが、小籠包にように中に熱々の肉汁がたっぷり仕込まれていますので、食べる時は火傷注意です。
会社に入社してすぐ、磯子の寮に暮らしていたときに時々訪ねていたお店。20年ぶりぐらいに訪ねましたが、佇まいも味も当時のままで安心しました。
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