甘酒は熱々にした冬の飲み物をイメージしますが、実は冷たくして夏に飲むのが王道と聞きます。その理由は、麹で発酵した甘酒は、夏バテ気味身体に必要なアミノ酸やビタミンやブドウ糖が豊富な為です。そのため、飲む点滴とも言われています。
米麹の甘酒
甘酒は米麹を発酵させたものと、酒粕を水で伸ばしたものがありますが、米麹の方が手間がかかりますが、栄養豊富で、かつアルコールフリーなのでお薦めです。
麹は安くても大丈夫
麹はスーパーやデパートで色々な種類が売っていますが、中でも激安なのが業務スーパーで売っている菊川の米麹です。1kgで750円ぐらいです。これでも一度甘酒ブームが来た時に品切れから値上げとなっていて、以前は1kg500円以下でした。それに比べるとだいぶ高くなりましたが、それでも他のブランドに比べたら1/2から1/3です。
近くに業務スーパーの無い方は普通にスーパーで売っている米麹でも構いません。一番入りやすいのはみやこの米麹。200gで300円ぐらいです。それでも売っている甘酒は1リットルで700円ぐらいしますので、作れば全然安いです。
作り方
材料
米 1合
米麹 1合
生姜 適量
お粥を炊く
まずベースになるお粥を炊きます。ストレートで飲む場合は5分粥に、後で何かで割る場合は全粥にすると良いと思いますが、好みで加減して良いと思います。最近の炊飯器はおかゆモードがありますので、お粥づくりは炊飯器任せで良いです。一回に炊く分量はお米1合分です。
冷ます
甘酒は麹菌の中の酵素を使って糖化をさせることにより作りますが、この酵素は65℃以上でタンパク質が分解して作用しなくなってしまいます。ですので、60℃前後になるまで冷まします。温度計でちゃんと温度は測って下さい。買っても安いし、天ぷら油の温度を測ったりするのにも使えます。
ヨーグルトメーカーにセットして麹を混ぜる
ヨーグルトメーカーにお粥を入れて、更に麹を1合混ぜます。菊川の米麹は元々バラバラなのでそのまま混ぜればよいですが、みやこ麹は板状に固まっていますので、ほぐしてから混ぜます。
60℃設定で10時間セットする
あとは温度を60℃、時間を10時間にセットしたらヨーグルトメーカーにお任せです。
60℃をセットできるヨーグルトメーカーは選ばないといけませんが、安い機種もたくさんあります。
温度計と一緒に買っても何度か甘酒を作ったら元が取れますね。しかもこの機種なら上は70℃まで設定できますので、温泉卵やローストビーフなど、低温調理器としても使うことが出来ます。
火入れをする
出来上がると、粘度が下がりサラサラした感じになります。今回はメイラード反応が出てしまい、少し茶色くなってしまいましたが、味に関しては問題有りません。
出来上がった甘酒はそのままでも良いのですが、鍋に開け、一度沸騰させると味が安定しますし、甘みが増します。
このままだと米麹とお粥のお米の粒が残っています。そのままでももちろん飲めますが、ハンドブレンダーで粒を潰すとなめらかに飲みやすくなります。
ハンドブレンダーも色々使えるので一つあると便利ですよ
完成
出来上がりの熱々でも良いですが、この季節は冷ました後、冷蔵庫で冷やして冷たくしても美味しいです。冷たくした場合、牛乳やカルピスで割っても美味しいです。
今回濃いめで作りましたので、塩を入れて塩麹として使ったり、味噌を混ぜて味噌漬け焼きを作ることも出来ます。
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