最近、巷で質素すぎる給食が話題になっています。僕は教会で礼拝後の食事を作ることがありますが、徴収するのは1食200円。ここから材料費を捻出し、多少なりとも献金に捧げないといけませんので、食材費は170円を目安にしています。それでも毎回きちんとした食事を提供できています。
今回はチリビーンズ風の煮豆と野菜たっぷりのスープです。ご飯のお米代やサラダの野菜代を入れても、1人前170円以下で作れました。
チリビーンズ風
「風」とつけたのは、本来のチリビーンズであれば、豚ひき肉を使うのですが、ここではコスト削減のために鳥のもも肉を使っていることです。鶏もも肉はブラジル産であれば2kgのパックが680円で入手できます。
材料
材料は、御覧の通り、全部業務スーパーの冷凍品です。
鶏もも肉 2kg 1パック
サラダ豆 4パック
スライス玉ネギ 2パック
きのこ(シイタケ) 1パック
トマト缶 6缶
トマトケチャップ(500g) 1本
メキシカンチリソース 1/2本
クミン 適量
コリアンダー 適量
野菜の冷凍品は500gが1パックで150円、トマト缶は1缶68円でしたので、材料費は概算2300円(スパイス類を除く)です。1人前77円です。
作り方
鶏肉は、1cm角ぐらいに切ります。今回、包丁を使うのはここだけです。2kgの鶏もも肉はだいたい7⁻8枚ありますが、ここだけですので頑張って切りましょう。
トマト缶で煮る
あとはひたすら煮てゆくだけです。まず、鍋にトマト缶を開け、その中に鶏肉を投入します。沸騰したら弱火にして、材料を加えながらコトコト煮ます。煮る時間は30分以上であれば大丈夫でしょう。
豆と野菜を入れる
トマトと鶏肉が沸騰して10分ぐらいしたら、豆と玉ネギ、今回はシイタケを入れています。きのこミックスでも良いと思います。野菜は最初は鍋から溢れる勢いですが、火が通ってくると落ち着きますので、気にせずに煮込みます。野菜から水分が出ますので、トマト缶のトマトジュース以外の水分は不要です。
結構水分の多い、トマトスープ状の物が出来上がります。
味付け
チリビーンズの所以なるものはこのメキシカンチリソースです。これも業務スーパーで108円で売っていました。この分量だと1本入れても良いのですが、辛いのが苦手な人がいたので1/2本としました。
スパイスを入れる
味の決め手はクミンになります。大さじ4杯ぐらい入れています。お好みでコリアンダーパウダーやカレーパウダーなども入れてよいでしょう。あまりたくさん入れるとカレーになってしまいますのでほどほどにします。
完成
最後に10-20分ぐらい煮込めば完成です。ご飯の上にカレーのように盛りつけます。
サラダもつけると栄養バランス的にもバッチリです。
野菜たっぷりスープ
今回スープも作りました。これまた冷凍野菜で刻む手間を省いています。
材料
ウインナーソーセージ 1kg
ポテト入りミックスベジタブル 2袋
サラダ用ミックスベジタブル 2袋
スライス玉ネギ 1袋
しいたけスライス 1袋
チキンコンソメ 1袋
ウインナソーセージは480円、冷凍野菜は500gが1パック150円ですので、材料費は約1500円、1人前50円です。
作り方
ウインナーを切る
最初にウインナーを1/3~1/4ぐらいに切ります。こちらも包丁を使うのはここだけです。
煮る
あとは材料を入れて煮るだけです。こちらも最初は具だらけの状態になっています。
しばらく煮込むと、ウインナーが汁気を吸ってさらに膨らみますが、野菜は汁気をスープの方に出して嵩が小さくなります。
最終的に1時間煮込んだのがこの状態。野菜はかなり煮崩れました。
完成
具が鍋の上の方に浮くので実際に盛りつけてみるとこんな感じで、普通に具沢山のスープになっています。
これだけ作るのに約2時間かかりましたが、ほとんど煮込んでいる時間で、手間はあんまりかかっていません。
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