京浜東北線の蕨駅を降りてしばらく行ったところに、芝園団地というUR都市機構が運営している巨大団地があります。その中の中華料理屋があまりに本格的でした。
芝園団地
芝園団地はUR都市機構が運営しているマンモス団地です。
このように、高層の建物が一列に並んでいて、壮観な景色を見せています。
芝園団地には約5000人が居住しており、その半分の2500人が外国籍で占められており、さらにその大半が中国人だそうです。このため、蕨駅から芝園団地へ向かう道の両脇にはこのような中国人御用達の食品スーパーがあったりします。このお店では来店時には「歓迎光臨」、退店時には「請慢走」と言われて、全く日本語の接客がありません。それで成立するお店です。
団地1階にある幼稚園も、どう見ても日本人向けではありません。以前台湾に住んでいた事があるのですが、台北の幼稚園もこんな感じでした。なんか懐かしく感じます。
劉府
そんな芝園団地のショッピングアーケード内にあるレストランは、どこも中華色満載です。韓国焼肉屋もありますが、人気料理として羊の串焼きも売っていたりします。その中でもこちら劉府は中国東北料理を中心とする本格的過ぎる中華料理屋です。店頭の看板にもどこにも日本語が見当たりません。
メニュー
メニュー数がやたら多いのも中華料理屋の特徴です。前菜、肉料理、海鮮料理、野菜料理、点心、スープ類と何でも揃っています。
中でもこのラム肉のクミン炒めがそそられます。ちょっと離れたところに、ラムチョップのクミン焼きもありました。
点心類も、焼餃子は無く、蒸し餃子やニラ饅頭といった、中国の家庭料理然とした料理が並びます。お店に来ているお客さんも8割方中国の方のようです。
ハルピン風酢豚も興味ありますが、その下のメニューが完全に中国語オンリーで日本人が頼むにはちょっとハードルが高いです。
店内
店内はテーブル席と小上がりがあって、居酒屋然としたスタイル。もしかしたら居酒屋を居抜きで買った物件かもしれません。小上がりで飲んでいるのはいずれも中国の方でした。
孜然羊肉
お目当ての羊のクミン炒めが出てきました。想像以上にボリュームがあります。ひとりで食べると途中で飽きてきそうなボリュームがあります。
肉にはたっぷりとクミンがまぶされており、良い香りです。野菜も玉ねぎやピーマンがたっぷりと入っています。
羊肉は柔らかく、羊の特有の匂いもクミンの香りとよくマッチして、食欲を増進させます。
海鮮粥
ご飯物としてとった海鮮粥は完全に3-4人で食べる分量でした。
お玉で小鉢によそって食べますが、この小鉢で5杯分ぐらいありました。海老とイカが入っており、スープにも海鮮の出汁がよく出ており、薄味で上品な味わいでした。
羊のクミン炒めも海鮮粥も、時間をかけて全部食べきりました。
羊のあばらを焼いたものが880円であるそうです。今度はこれに挑戦してみようかなと思いました。夜遅くまで開いていますし、何かと重宝しそうです。
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