南浦和の今住んでいるところからすぐ近くのお蕎麦屋さんですが、なかなかいい店がありました。
禅味 一茶庵
お店の名前は禅味 一茶庵と言います。埼玉県を中心に21店で構成される禅味会のお店です。禅味という名前は、お寺の和尚さんが名付けたのだそうです。
店の入口も、禅の名の通り、侘び寂びを感じさせるものになっています。
店内に通されると、お茶ではなく、出汁を蕎麦湯で割ったような飲み物が出てきます。出汁の香りとほんのりとしたしょっぱさを感じられるものです。
このような飲み物が出てきたのは初めてなので、ちょっと戸惑いました。
メニュー
メニューは蕎麦と鴨料理に大別されます。鴨料理だと鴨のしゃぶしゃぶや鴨の柳川。蕎麦はもりそばの他、うどんもあります。鴨汁だとうどんのほうが良いという人も多いのかもしれません。
甘味でそばがきしるこなんてものもあります。
ほろ酔いセットなんてのもありますね。蕎麦屋の酒は江戸では粋とされていました。板わさと焼海苔で一杯呑んで、締めに蕎麦を二枚なんて食べ方が通と言われています。このお店は昔ながらの蕎麦屋呑みを楽しめるようになっています。この日はお昼でしたが、かなりの方がお酒も召し上がっていました。
お酒のつまみはぬか漬けや鴨のつくねに穴子の天ぷらと、良さそうな品物が並んでいます。
鴨汁そば
結局注文したのは鴨汁そばでした。15分ほど待って出てきたお蕎麦は二八ですが、程よく甘皮も挽いている、ちょっと黒っぽさもあるお蕎麦です。更科ほど白くなく、藪ほど黒くないという程よい蕎麦です。
コシは十分にあり、かつツルツルとした滑らかさも程よくあります。
鴨汁
鴨汁の方は鴨肉が4-5枚入っている、ちょっと塩気の強い汁となります。
鴨の味を楽しむためにどっぷりと浸けて食べたいところですが、鴨汁の塩気が強いので、江戸前蕎麦の要領で、2/3ほど汁につけてすするのがちょうど良い感じです。
蕎麦湯
だいたい食べ終わったぐらいのタイミングで蕎麦湯が出てきます。蕎麦湯で割れば塩気の強かった鴨汁も飲むことが出来ますので、無駄になることはありません。
立ち食い蕎麦のように時間がない時にさっとすする蕎麦も良いですが、ゆっくりと時間をかけて、お酒もちょっぴり飲みながら昼下がりを過ごす蕎麦屋もなかなかに乙なものだと思います。
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