我孫子駅のホームにある立ち蕎麦屋、弥生軒に行ってきました。
弥生軒
このお店、二つの点で、他の立ち蕎麦屋さんと違いとても有名です。それは
- 以前山下清画伯が働いていたことがある
- 特大唐揚げを乗せた唐揚げそばがある
です。
山下清画伯は、芦屋雁之助が好演した裸の大将放浪記のモデルになった実在の人物で、ちぎり絵の作家です。弥生軒は以前は駅弁屋を営んでいましたが、画伯になる前の青年期の山下清が住み込みで働き、描いた絵を店主に持ってきたために、その絵を弁当の包装紙に使っていたこともあるそうです。
店舗は、常磐線下りホーム上に2店、上りホーム上に1店確認できました。下りホーム上の店は夜11時まで営業、上りホーム上の店はもっと早く閉店になってしまいます。
メニュー
メニューは看板商品の唐揚げそば(1個入り440円、2個入り600円)と天ぷらそば、ちくわ天そば、わかめそばなど、から揚げ蕎麦の他は普通の駅のホームの立ちそば屋さんです。
唐揚げそば(2個)
せっかくなので、唐揚げ2個乗せの唐揚げそばを注文しました。唐揚げは揚げ置きで、そばは茹で麵ですので、提供はあっという間です。巨大な唐揚げが2個乗るため、おそばが見えません。葱もたっぷり乗っています。
アングルを変えた写真。唐揚げの巨大さが良くわかると思います。大人のげんこつサイズです。
そばはまぁ普通の茹で麺ですが、普通の立ちそば屋の麺より少し太めの印象です。そのせいか、少しモチモチした食感があり、コシも立ちそば屋の茹で麺としてはあるように思いました。
つゆは濃い口しょうゆがベースの真っ黒なつゆ。少ししょっぱいですが、辛すぎるという事はありません。かつおだしが良く効いています。
肝心の唐揚げです。胸肉を使っていると思われ、肉自体はさっぱりとしていますが、味付けのつけ汁にかなり長時間漬け込んでいると思われ、しょうゆベースの味がしっかりとしみ込んでいます。衣は固めの衣が厚めについており、パリパリ、バリバリとした食感です。それでも中の肉からは御覧の通り肉汁が溢れ出してきていました。食べていると、衣にそばの汁がしみ込んできて、程よく柔らかくなるのもいい感じですし、唐揚げの味付けも、しょっぱすぎず、適度な塩気でちょうどいい感じでした。
衣がかなりボリューミーなことと、唐揚げの大きさが巨大なこともあって、唐揚げ2個乗せだと、これだけでおなか一杯になるぐらいボリュームがあります。ふつうは1個乗せで十分でしょう。
生卵との相性が良いという事ですので、唐揚げ1個+生卵ぐらいがベストチョイスかもしれません。
唐揚げそば(1個)
通常、特にランチなら1個でも十分なボリュームです。
もう唐揚げっていうより肉の塊です。普通の唐揚げの3個分は優にあります。
あとのバリエーションとしては、単品トッピングを加えることになりますが、最近唐揚げ(小)というメニューが出てきたそうです。単品唐揚げ(小)は100円ですので、気軽に追加できます。
弥生軒は以前、新京成線沿線にも店を出していましたが、これらの店は分家で、我孫子の店とは関係ないそうです。確かに本家の方がおいしかったです。
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