ここのところちょっと遠出していますが、機会が重なっただけで、普段は在宅勤務とステイホームの日々です。今回は長野県と新潟県の県境にある、河原を掘るだけで露天風呂ができる温泉に行ってきました。
切明温泉
切明温泉の住所は長野県栄村にあり、場所的には越後湯沢から苗場山の反対側にあたる場所となるのですが、この苗場山を回り込むために60km、1時間半走らなくてはいけない場所になります。今回も車で連れて行ってくれる方がいたため、便乗させていただきました。
秋山郷の秘境
切明温泉は秋山郷にあります。秋山郷は
中津川の上流域に点在する集落の総称で、長野県と新潟県にまたがる狭谷地帯。迫る山肌と深い雪にとざされ、歴史にとり残された様に昔の生活を色濃く残している。
と書かれていますが、アクセスが悪いため、観光客も少なく、秘境感を醸し出しています。
切明温泉の入り口には、このような「天然手掘り温泉」の看板がありました。河原の砂を掘るためのスコップは、旅館で貸してくれます(有料:1本300円)
温泉は川が深く谷を刻み、崖は花崗岩の柱状節理になるような本当に深山幽谷の中にあります。谷の水は底まで透き通りとてもきれいな水でした。
河原の温泉に行くには、作業用の道から更にハイキングコースに入ってゆきますが、道はきちんと付いており、河原まではスムースに進めます。最後に少し河原を歩きますが、石がゴロゴロしているので、歩きやすい靴かクロックスのようにかかとを引っ掛けられるサンダルが良いです。裸足やゴム草履だと歩きにくいです。
河原の露天風呂
切明温泉に到着するまでのアプローチが大変なので、訪れる観光客はそれほど多くないのですが、それでも観光客が繰り返し来るので、結構大きな湯船となるようなお湯溜まりが出来ていました。また、今回は数グループ示し合わせて行ったので、先行グループが湯船を広げてくれていました。
源泉はコンクリート造りになっていますが、源泉温度は54.7℃もあるので、ここには入ることはできません。
開放感抜群の野湯
この湯船から眺めた景色はこんな感じ、こんなオープンな露天風呂はそうそうありません。
お猿さんも湯浴み?
山に住んでいるお猿さんがすぐ近くまで遊びに来ました。もっと寒くなって、この場所が雪に閉ざされるようになったら、地獄谷のようにここのお猿さんも温泉に入るのでしょうか。食べ物は近くに栗の木やどんぐりの木がいっぱいあるので、この季節は食うには困らなそうでした。
山源木工
温泉に入った後、昼食は帰り道を30分ぐらい走ったところにある山源木工というお店に行きました。食べ物屋さんらしくない屋号なのは、このお店のメインが木工細工のテーブルや小物を売っているお店だからです。
山菜天ざる
食事は天ざるにしました。天ぷらは海老や烏賊ではなく、この地で採れる季節の山菜を揚げてあります。
どの天ぷらがどの山菜なのかは分かりませんでしたが、どれも皆山の幸を頂いている感じでした。もう少し秋が深くなったらきのこつくしになったりするのでしょうか。春にわらびやこごみの天ぷらを食べに来たい気もします。
お蕎麦は、ここで打ったものではなさそうでしたが、地物の生そばのようで、蕎麦の香りもよく、コシの強いそばらしいそばでした。
お土産には山菜や木の実を使った地元のものが多く、いかにも山奥に来たという感じがします。
近所は棚田が広がり、徒歩で行ける所に蛇淵の滝という滝もあって、ここを目的地とするのもありな気がしました。
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