だんだん記事数が増えてきた銭湯シリーズ。今回は横浜市内にある銭湯を２箇所紹介します。どちらも天然温泉を使っている個性的な銭湯です。
電気風呂もジェットバスも規格外な矢向湯
最初は、横浜市と言っても、川崎市寄り、川崎から歩いても２０分ぐらいで着いてしまう、南武線矢向駅から徒歩３分の矢向湯です。
天然温泉
１つ目の特徴は、ちゃんと温泉登録してある天然温泉ということです。ナトリウム塩化物炭酸水素塩冷鉱泉ですので、いわゆる古代海水ですね。川崎や大田区周辺には黒湯を始めとする古代海水の天然温泉が多いです。
超強力なジェットバス
浴場内は、温泉浴槽と、少し高い位置にある白湯のジェットバスがあるのですが、このジェットバスの強さが半端ないです。ジェットの力が強すぎて、しっかり手すりに捕まっていないと体が持っていかれてしまいますし、下から吹き上がるタイプのジェットバスは体が完全に浮いてしまいます。ジェットが強すぎて、常時吹き出すタイプではなく、ボタンを押すと１分程度ジェットが出てくる仕様になっています。ジェットバスは高い浴槽の白湯の場所のほか、温泉浴槽にも一箇所設置してあります。
超強力な電気風呂
電気風呂も超強力です。電気風呂は低周波マッサージタイプの周期が変わったり組み合わせのあるタイプと、一定のビリビリが続くタイプがありますが、ここはビリビリタイプです。１００Vで感電した人は分かると思いますが、あの感電した時の周波数とビリビリ感が襲ってきます。このタイプはただでさえ感電感が強くて、快感より不快感のほうが強くなる場合が多いのですが、ここの電気風呂は電圧か電流が他の電気風呂より桁違いに高く、とんでもない刺激が襲ってきます。浴槽に浸かったまま、徐々に電極に近づく方法を取ると、電気風呂エリアの入口で強い電気刺激でそれ以上中に入れなくなってしまいますし、意を決して電気風呂エリアの中に歩いて侵入し、一気に体を沈めると、電気刺激で筋肉が硬直して、痛みとともに動けなくなります。正直電気責めの拷問じゃないかと思うぐらいです。そっち系の性癖がある人にお勧めできるレベルです。
まとめ
このようにすべてが桁外れな矢向湯ですが、浴場はレトロな雰囲気に満たされ、お湯はまろやかでとても良いので、普通に湯に浸かるならとても良い温泉です。これが横浜の銭湯価格である４７０円で入れるのは貴重です。
なお、矢向湯はボディソープとシャンプーは備え付けでは有りませんので、持参するかカウンターで購入する必要があります。
怪しい街のレトロな天然温泉 平安湯
もう一箇所も横浜市と言っても鶴見市場という川崎市との市境に近い場所の銭湯温泉です。
近くには屋上に自由の女神が鎮座するラブホテルがあったりして、ちょっと怪しい街です。京浜地区の東海道線より海側のエリアは、工業地帯の雰囲気が強いですが、この当たりはアパートやマンションが立ち並ぶ住宅地帯となっています。
入り口には天然温泉風呂の看板が見えます。
建物の外観はそれほどレトロでは有りませんが、中に入るほどどんどんレトロになってゆきます。浴場内は完全に昭和レトロです。
褐色の湯がマイルドな天然温泉
こちらの温泉はウイスキーのような褐色の色の湯です。４２度ぐらいに加温してありますが、湯温以上によく温まります。
電気風呂はスイッチ式
電気風呂はスイッチを入れて開始するようになっていますので、体を定位置にしてからおもむろにスイッチを入れて電流を流すことができます。銭湯電気保養協会の電気風呂マップだとランク５の最強ランクになっていましたが、実際に使ってみると、矢向湯の半分以下の強度でそれほどでもありません。
天然温泉かけ流しの水風呂
入口近くにある水風呂は、天然温泉かけ流しになっています。加温してある天然温泉浴槽と、この水風呂との間を往復していると、のぼせること無く長湯をすることが出来るのでおすすめです。
まとめ
鶴見市場駅が京浜急行の各駅停車しか止まらない駅で、アクセスの悪いのが弱点ですが、お湯はとても良く、水風呂と温泉をうまく使うとかなり長風呂が楽しめる温泉です。
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