メインスマホをLineモバイル⁻OPPO Reno A に変更しましたが、もう一台サブ機も必要でした。会社のスマホを解約したので、出張時にシンクライアントをネット接続するために、通信量を気にせずテザリングする環境が欲しかったのです。通信速度は数百Kbps出ていれば、そんなに早くなくても構いません。
このような条件で探していたら、安価で通信料制限なし（ただし遅い）というSIMが見つかりました。
通信量無制限のTONEモバイル
TONEモバイルはツタヤが運営しているMVNOです。特徴は二つあって
- データ容量無制限、ただし速度は中速（500kbps～1Mbps）
- 子供や年寄りに持たせるためのコンテンツが豊富
- 回線は安定しているNTTドコモを使用
です。
僕にとっては２の機能は邪魔なのですが、何と言っても１のデータ容量無制限がテザリングには必要と思い、契約しました。
TONEモバイルは店舗契約が可能で、料金も銀行口座からの引き落としが可能なので、宅配便の受け取りが出来ず、クレジットカードを持っていない僕にとってはうってつけでした。
TONEモバイルで契約する場合は、古いiPhoneが有ったら、それを使った方が良いです。Androidでも使えるのですが、色々と制約があります。
同じ回線を使ってもっと安いプロバイダもある
クレジットカードを持っていて荷物を家で受け取れる普通の人にとってはServersMan SIM LTEの方が良いかもしれません。使用している回線はTONEモバイルと同じDTIが運営するMVNOですので、通信品質は同一のはずです。
こちらのサイトに低速・使い放題プランの比較記事もあります。数百bps出る通信量無制限のSIMは意外に無いです。
使い放題プランは、200kbps程度のプランが多く、500kbps～1Mbpsが出る使い放題というのはあまり無いみたいです。
楽天が通信容量を使い切っても1Mbps出ると言っていますが、これはスーパーホーダイの時だけのようです。スーパーホーダイは楽天会員割が無くなる1年後にには2980円/月になってしまうので、サブ回線として使うにはちょっと高いですし、音声通話を2回線持つのは僕にとっては無駄です。2回線めはデータ専用で良いと思います。
契約したのは
TONEモバイルの契約形態は、端末一体契約とSIM単体契約の2種類だけとシンプルです。
Android端末のTONE e19を一緒に購入するか、SIMだけの契約かとなります。SIM単体の方は、対象機種がiPhoneのみで、Androidはサポート外となる点に、注意してください。
SIM契約の場合、最低契約期間や解約違約金はありません。ただし、音声契約オプション込みの場合、6か月以内のMNP転出を行うと3000円の転出手数料がかかります。端末込み契約の場合、最低契約期間2年となり、満期前に解約すると、解約違約金が9800円かかります。
速度はどれぐらい出るのか
肝心の通信速度ですが、平均的にはこれぐらいの0.5－2Mbpsぐらいとなります。昼休みなどの非常に混雑する時間帯は300Mbpsぐらいまで減速することもありますし、深夜など、空いている時間帯は速度制限がかからず30Mbpsを超えることもあります。
店舗契約の場合は割高
僕の場合、店舗契約にして、割を食ったのですが、店舗契約だとSIM店頭開通手数料として、通常の事務手数料3000円の他にもう3000円余計にかかります。この金額は店舗で契約をする場合は、店員さんが何もしなくても、有無を言わせずに取られてしまいますので気を付けてください。
Web申し込みなら店頭で初期設定を希望しなければこの3000円はかからないようですね。実際には店頭での作業はSIMに回線が設定されていることを確認するのみで、初期設定に類することは行っていません。APN情報は公開されていますので、Androidを使いこなしている方なら、自分で初期設定は出来ると思います。
Google Playからのアプリダウンロードは深夜のみしかできない
SIM購入後、アプリをダウンロードしようとして、Google Playに行ったところ、アプリを選ぶところまでは行けたものの、 ダウンロードが始まらず、なんでだろうと思っていたのですが、アプリのダウンロードは午前1時～6時の間しか出来ない仕様でした。アプリダウンロードは基本的にWifi経由で行う必要があります。
見守り機能を付けるのが義務になっている 200円/月
TONEモバイルはコンセプトが子供やお年寄りの見守り機能となっていますので、見守り機能の契約が必須になっています。TONEモバイルを2回線使ってお互いに見守るのであれば追加料金はかからないのですが、TONEを1回線のみしか契約しない場合は200円/月の料金が発生します。ベースの値段が安いので、不要なオプションの値段は結構響きます。
Android版TONE電話のアプリはダウンロードできない
お店の人から散々「iPoneのみのサポートです。Androidでは使えません」と言われました。iPhoneで使えるなら、nanoSIMは刺さるだろうし、APNの設定情報は公開されていますので、Androidで使えないわけはありません。ですので「自己責任で使います」と言って無理やり契約しました。で、実際に使えているのですが、一つ落とし穴がありました。TONEモバイルは、音声通信オプションを付けない場合、050番号が付与されて、TONE電話というIP電話を使うのですが、この電話アプリがGoogle Playに公開されていないのです。App storeにはTONE電話アプリが公開されていますが、Android版はTONE電話の端末からしかアクセスできないTONEストアからアプリをダウンロードするようになっているのです。ですので、汎用のAndriod端末の場合、付与された050番号は無用の長物化します。
一般のIP電話アプリをダウンロードすれば使える
では、通話できないかというとそんなことは無く、一般のIP電話アプリをインストールすれば使うことが出来ます。ただし、050から始まる番号はサービスによって変わりますので、TONEから付与された番号とは別の番号になります。
僕は楽天グループが提供しているSMARTalkを入れました。実は以前海外赴任しているときに家族との連絡のためにアカウントを持っていたのです。このアプリは通話しなければ料金が一切発生しないので、緊急時に電話がかかってきたり、かける必要があるときに、電話機能を備えておきたいときには有用です。契約にはクレジットカードが必要ですが、なぜかデビットカードが登録できてしまいました。初期登録の時は普通にクレジットカードが使えたからかもしれません。公式ではデビットカードは楽天銀行とスルガ銀行のみ利用可能となっています。
SMARTalkはアプリが立ちあがっていなくても電話待ち受けが出来るので、電池の消耗を防ぐことが出来るなど、なかなか優秀なアプリです。
Wifiオプションはエコネクト
Wifiオプションは、3rdパーティーのエコネクトに契約する形になります。支払いはTONEモバイルと一括です。エコネクトはWi2とmobipointを経由してインターネット接続するサービスで、内容はWi2の月額定額プランと同じです。本家は契約にクレジットカード必須だったため、僕はTONE経由で契約しましたが、クレジットカードを持っていれば、本家のエコネクトやWi2で契約しても料金は一緒です。契約するとユーザIDとパスワードが送られてきます。契約したスマホだけでなく、他のスマホやPCでも設定をすれば使うことが出来ます。
エコネクトアプリは、接続可能な場所に来れば自動接続するという事になっているのですが、機種によっては、電波を掴んでも自動ログインしてくれず、ブラウザからユーザIDとパスワードを入れる必要があります。その場合もブラウザがユーザIDとパスワードを覚えてくれますので、毎回入力をする必要はありません。Wi2は全アクセスポイントが使えるわけではなく***premiumとなっているアクセスポイントが使えませんので、月間利用料の362円は高いか安いか微妙なところです。
以上、ちょっと癖のあるTONE電話ですが、安く、遅くても良いから通信量無制限でデータ通信を使いたいというユーザーには向いているサービスだと思います。
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