新しいカテゴリーを確立した感じのある銭湯シリーズです。今回は電気風呂に特色のある下町の銭湯を2軒紹介です。
電気風呂
電気風呂とは浴槽の中に低周波治療器の電極を置いてある風呂のことで、お湯を通して体に電気が流れるようになっています。装置としては大きく2種類あり、感電したようなビリビリ感の強いものと、低周波治療器のように、揉む、叩くなどリズミカルに刺激が変化するタイプのものがあります。電極の設置条件や電流値も設定で様々です。
銭湯電気保養協会というホームページが電気風呂マップという地図を公開していて、どの銭湯に電気風呂があってどのくらいの強度かを紹介していますので、これを参考に電気風呂巡りをしています。
子宝湯
子宝湯は千代田線・京成線の町屋駅から徒歩5分ほどのところにある下町の銭湯です。入り口はごく平凡な昭和レトロな感じで、木の札が鍵になっている下足箱が普通にあります。
浴槽内は非常にシンプルで、浴場内には洗い場と浴槽しか有りません。その浴槽の一角が電気風呂エリアになっています。椅子も独特な形の小さくて低いタイプで、安定性が有りません。
シャンプーとボディソープは有りませんが、脱衣場に一回分をパックしたボディソープが置いてあり、自由に使うことが出来るようです。
電気風呂
電気風呂はビリビル感電タイプです。最近になって気が付きましたが、感電タイプの電気風呂にはこの看板が掲げられている場合が多いようです。
画像出典:https://denkiburo.jimdofree.com/
電極は浴槽に入る面と奥の面に対向的に配置されています。一般的には電気風呂エリアは壁で区切られ、その壁に電極を配置することが多いので、この電極配置は珍しいと思いますが、下の野崎浴場もこの配置ですので、下町には多いスタイルかもしれません。
電極の間隔が開いているためか、体を置く場所によって電気の強さはかなり変わり、真ん中にいるとさほど強さを感じませんが、50cm程度まで電極に近づくと、急激に電気を感じます。電極から30cmぐらいまで近づくと、電気の力で筋肉が勝手に収縮し、動くことが出来なくなってしまいます。そして、呻き声が出ます。流石に電気風呂マップで最強のレベル5に認定されているだけのことはあります。でもそれでも川崎近くの矢向湯に比べると少し弱めです。
まとめ
電気は十分異常に強いですし、感電感の強いビリビリタイプの電気風呂なので電気風呂としては満足ですが、浴槽のバラエティが乏しく、特に水風呂がないのが寂しいです。電気風呂で脂汗をかいた後、水風呂に入るのが快感なので、ぜひ水風呂はほしいです。
野崎浴場
こちらも町屋の近くにあります。町屋と三河島の間にありますので、常磐線の三河島からも歩いて行くことが出来ます。
浴槽はシンプルで、バイブラバスと電気風呂が並んでいる浴槽です。バイブラバスはジェットバスも併設されていてジェットはかなり強めです。
シャンプーとボディソープは常備してはいませんが、脱衣所に一回分の入ったパックが置いてあり、自由に使うことが出来るようです。
電気風呂
こちらは、水野通信工業の揉兵衛という機器を使っています。
画像出典:https://twitter.com/kenchin
書かれている通り、押す、揉む、叩くの3パターンがリズミカルに繰り返されます。鶯谷の萩の湯や日暮里の斉藤湯にあるのと同じタイプです。
電極配置は子宝湯と同じ、入り口と奥に対向的に配置されているタイプです。電極間が離れているので、どこに入るかによって刺激がかなり変わります。
こちらも、真ん中に入っていればほとんど刺激を感じませんが、電極の50cm近傍でかなり強い刺激となり、電極に30cmまで近づくと、筋肉が勝手に収縮して動けなくなります。
まとめ
萩の湯や斉藤湯の経験から揉兵衛はマイルドだと思っていましたが、強烈な揉兵衛もあるということが分かりました。電極50cmで変な呻き声が出るようになります。子宝湯もそうですが、電気風呂エリアは強烈すぎるせいかほとんど入る人が居ません。ここまでの電気刺激を求めるのはやはり普通の人ではなく、かなりマゾっ気の強い人なのではないかと思います。
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