ゴールデンウイークに家族で長崎・佐世保旅行をしてきましたので、食レポ長崎編をお送りします。
料亭 一力
妻がどうしても卓袱料理を食べたいということだったので、何とか手が出るランチコースで楽しむことにしました。ランチであればどのお店でもだいたい同じ価格帯となるので、どうせならということで、卓袱料理の有名料亭である一力を予約しました。
卓袱料理(しっぽくりょうり)とは、中国料理や西欧料理が日本化した宴会料理の一種。長崎市を発祥の地とし、大皿に盛られたコース料理を、円卓を囲んで味わう形式をもつ。和食、中華、洋食(主に出島に商館を構えたオランダ、すなわち阿蘭陀)の要素が互いに交じり合っていることから、和華蘭料理(わからんりょうり)とも評される。
とありますが、一力のランチでは大皿ではなく一人前づつのお重で提供されます。
一力は創業文化十年という老舗中の老舗です。お店のHPには
高杉晋作や井上馨、そして坂本龍馬など、新生日本の立役者たちも名を連ね、この〈一力〉の円卓を囲みながら熱い議論を交わしていたことでしょう。
と書いてあります。坂本龍馬が作った亀山社中の建物はこの一力の裏山にありますので、竜馬や陸奥宗光は本当にこの料亭で議論を重ねていたのだろうと思います。
玄関からして風格が漂います。
室内
室内は畳敷きの大広間に四人がけのテーブルを並べたスタイルです。一力の裏の山には坂本龍馬の作った亀山社中がありましたので、幕末には志士たちや薩摩、長州の武器商人などもここに集って宴会をしていたことが偲ばれます。
卓袱料理
頼んだのは一番安い一人前3240円の姫コースでした。20分ほど待っていると、このようにお重に詰めた状態で配膳されます。
お重の中は、ご飯、おかずと別れていて、おかずは一口づつの分量で沢山の種類が詰め込まれています。
料理ももちろん美味しかったですが、お吸い物の出汁が、昆布、鰹節、椎茸などの出汁が絡み合って、絶品に美味しかったです。
おかず
おかずは卓袱料理ならではの角煮やハトシのような普通の会席料理にはないような脂っこい料理も一緒に入っています。でも全体的にはあっさりした、日本料理の懐石料理ベースです。
デザートのお汁粉
食後のデザートはおしるこでした。味も分量もお上品な感じです。こういう場所でがっついても仕方ありません。ゆっくりと食事を楽しみ、場所の優雅な雰囲気も満喫してきました。
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