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大寒になったので、夕日の滝で滝行してきました

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寒い日が続きます。今は一年で一番寒い大寒ですからね。

大寒の日である1月20日に滝行をしてきました。あえて一番寒いときに一番冷たいことをするんです。今じゃないと出来ないことですよね。

【注意】滝行には、危険を伴います。初心者のかたは、単独行はなさらず、経験豊かな指導者について滝行を行って下さい。特に冬の滝行は体力を使いますし、体が冷えてこわばって思うように歩けなくなることもあります。

指導者について滝行をするなら、足柄脩験の会が週2-3回のペースで滝行指導を行っています。

takigyou.jp

参加費 

参加料金は新松田駅からの送迎込みで

初回:   9000円 (その日の滝行を撮影したDVD付き)

二回目以降:6000円 (DVDを付ける場合は+1500円)

です。

集合場所は小田急線新松田駅

新松田駅

集合場所は小田急線新松田駅南口。こちらに会のワゴン車が迎えに来てくれます。

晴れていれば富士山が綺麗に見えるのですが、この日は今にも雨か雪が降りそうなお天気でしたので、残念ながら富士山は見えませんでした。気温も4度ぐらい。もう既に寒いです。

新松田駅

駅の階段を下りたところで待っていると、会のワゴン車が迎えに来てそのまま滝の駐車場まで連れて行ってくれます。この日はワゴン車送迎の人が6人、現地集合が8人ぐらいいたでしょうか。かなり大人数となっていました。

いのししの皮

滝も間近の山道では、こんな風に猪の皮が干されている場所があります。猟師さんの家だそうですが、去年、猟師をやっていた人が一人お亡くなりになったそうで、今年になってからは毛皮の数がめっきり少なくなってしまいました。去年は10匹分ぐらい干されていたのですが。

雪のお出迎え

雪

滝の駐車場に着くと、雪が降っていました。気温は駐車場の電光掲示板で2℃。

駐車場の奥にある着替え小屋で着替えて、褌一枚になると、駐車場で諸注意を聞いた後、いよいよ滝へ向けて移動します。晴れている日なら、背中に日差しを受けていると裸でいても結構温かいのですが、雪が舞い散る中ではかなり寒いです。

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 この橋を渡ると、滝までもう少しです。

氷

道端の水たまりは完全に凍っていました。

凍った滝がお出迎え

氷柱

滝の飛沫が掛かる場所は、飛沫が凍って氷柱ができています。15日-16日に大寒波が着た時にはもっと凍っていたそうですが、この日は滝壺周辺に名残がある程度でした。

滝

でも、凍りついた岩と滝が綺麗に見えます。

氷柱

ところどころ、まだ大きい氷柱が残っていましたね。

いざ、滝行

Yuuhi-no-taki

いよいよ滝行です。滝全景はこんな感じ。所々に氷柱と氷が残っている感じでしたね。

この場所で気温が1.6℃、滝壺の水温は3.6℃でした。

滝行の説明

ここで、会の代表が入滝の心得を伝えます。この方、仙人のような風貌をしている、とてもおもしろい方で

  • 滝に入る時が一番寒い、入ってしまえば平気
  • 水温0.5℃の滝に入ったことがあるが、10分も入っていると低体温で違う世界に入ってしまう。でも必ず戻ってこられるから大丈夫。
  • 今まで滝行で死んだ人はいないから怖がることはない
  • 気合が入っていれば大丈夫。奇声でも掛け声でも何かしら声を出していれば気合が入る
  • 滝に対して顔は必ず上げていること。うつむいてしまうと首筋をやられてしまう。23mの水圧はかなりのもの
  • 脳天で水を受けると、しばらく頭痛が出ることがあるが、これもしばらくすれば治るから大丈夫

今回は初回の人が多かったので、以上のことを表情豊かに教えてくれます。この間約10分ぐらい、だんだんと寒気が体の芯に滲みてきます。

滝行作法

安全祈願

滝の脇にある不動明王を祀った祠に般若心経を唱えながら線香を上げ、向拝に置いてある塩を体にふりかけます。その後、酒を配られるので、少し口をつけ、残りは体にかけます。ここで体が濡れるので、結構冷たく感じます。

鳥船

準備運動を兼ねた儀式として、ボートのオールを漕ぐような動作をします。これは神様のいるところまで船を漕いでゆくという意味があるそうです。「エイ、ホ」という掛け声を大声で出すことと、大きな動作をすることで、恥ずかしさがなくなっていきますし、体が多少でも暖かくなってきます。

九字切り

その後、滝の四方に向かって漢字の「九」の時を書く、九字切りという儀式を行います。これは体の中の悪い気を追い出すことと、自分の周りに結界を張って、悪い気を寄せ付けない効果があるそうです。

祝詞

滝に向かって祝詞をあげ、二礼二拍手、そして「よろしくお願いします」と声を上げて一礼します

以上で入滝の儀式が終了。滝についてからここまでで30分ぐらいです。滝の周辺は飛沫の気化熱で気温が下がっており、流石にふんどし一枚でいると寒さが堪えます。

ただ、薄着でいるのはあくまで僕の趣味なので、ここまでは防寒着を着ていても大丈夫です。今回の参加者は、入滝直前まで防寒着をきていた人が数人、入滝儀式を始めた時に道着の上に着ていた防寒着を脱いだ人が数人、滝に打たれる時だけふんどしになった人が僕の他に一人いました。

いざ、入滝

さて、入滝です。僕は経験者ということで、普段なら最後の入滝になるのですが、今回は代表が「最初から入って、行けるところまで入っていて良いよ」と言ってくれたので、第一陣で入滝です。

水行

水行

滝壺に入ると、体を水に慣らすために肩まで水に入り、10数えます。滝に入った時点で、水温4℃の水が体を刺すような感覚になりますが、水行では冷たさに体中を刺されるような感覚になります。確かに一番つらいのはこの瞬間かもしれません。

入滝

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いよいよ滝を全身に受けます。冷たさもさることながら、23mの高さから落ちてくる水に打たれますので、頭を殴られるような痛さが有ります。杖を持つ腕も痛いです。

滝行中

滝の一番水量の多いところで直撃された瞬間はこんなふうになります。

冷たくて痛いのですが、その感覚はだんだん鈍くなってきます。1分半で指導員が「終わりで~す、お疲れ様でした」と言ってくれるのですが、この頃には「もっと長くても大丈夫なんじゃない?」と思えるほどになってきます。

指導員も分かっているのか、他の人は滝から上げますが、僕には「次の人と一緒に行きましょう」と声をかけ、第二陣と一緒にもう一回滝に打たれることになりました。第二陣は二回打たれる人がいましたので、それにも付き合って、全部で3回、1分半、2分、2分で計5分半滝に打たれました。滝壺の中にいた時間は10分ぐらいです。

第三陣もいたので、どうしようかなと迷いましたが、指導員の指示に従ってこれで上がりました。気持ちは行けると思っても、戻る冷静さを持っていないといけないのだそうです。

滝行を終わって

滝を上がると、ざっと体を拭いて、小屋まで戻ります。この時が足が動きがぎこちなくなり、震えが出てくるので、大変なのですが、今回は比較的震えが出ずに、すんなりと戻ることが出来ました。

ところが、小屋に戻って着替えを始めたところで猛烈な震えが来ました。多分気が抜けたのでしょう。洋服のボタンを留めることも出来ず、しばらく裸のままブルブル震えていました。手も足も全く意思どおりに動かない状態、歯もずっとがちがち言っていました。

15分ぐらいで震えが収まってきたところで、やっと服を着て、外に出てみると、おでんとお茶の用意がしてありました。

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温かいものを食べると、本当にホッとします。そして、震えがだんだんと収まってゆきました。

滝に打たれていた時から、猛烈な震えに耐えている間、アドレナリンやエンドルフィンが大量に放出されていたようで、震えが収まった時には凄くスッキリとした気分になりました。そして、体の中から大量の熱を放出しているようで、体中がポカポカしてきます。

この感覚を楽しむのが滝行をしたときに一番嬉しい瞬間です。

過去の滝行記事 

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