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Chrome OS FlexでLenovo S21eをChromebookにした

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2020年1月のWindows7延長サポート終了に続き、Windows8.1の延長サポートも2023年1月に終了となります。Windows10にアップデートできないPCの延命策として、Linux化がありますが、汎用のChromeOSも出たため、ChromeOS化も視野に入ってきました。

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Windows10化するより簡単なChromeOS

Lenovo S21e

www.lenovo.com

Lenovo S21eは2015年5月に発売されたノートPCで、初期導入OSはWindows 8.1 Update 64bit (日本語版)、CPUはインテル® Celeron® プロセッサー N2840、メインメモリ2GB、ストレージ64GBというスペックです。メインメモリ容量およびプロセッサー性能的にはWindows10が入らないわけではないですが、ストレージ64GBだと、ほとんど何も入れない状態でもストレージの残容量が少なく、Windows8のリカバリファイルの削除など、多少リスキーな操作をしないと、Windows10のインストールをすることができません。

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Chrome OS Flexなら、ほぼどんなPCにでも導入可能

Windowsのアップグレードを諦めた場合、まず思い起こすのはLinuxの導入です。一番ポピュラーなのは、Ubuntuです。UnuntuのLive USBを作成したところ、起動することは可能でしたが、ワイヤレスLANネットワークアダプタを認識することができませんでした。S21eに使われているBloadcom製のネットワークアダプタ用のドライバが同梱されていないことが原因です。ネット上にインストールの方法が載っていますので、不可能ではなさそうでしたが、結構大変そうでした。

そんな時に、Chromebook化が可能なChrome OS Flexがリリースされていることを知りました。Chrome OSなら、導入後のUIもGoogleを常用している人には使いやすそうです。

atmarkit.itmedia.co.jp

まず、インストール用USBを作成する

chromeenterprise.google

最初のリンク経由だと上記のリンクに到達し、氏名や会社名の入力を要求されますが、結局は下記のChrome拡張機能経由でインストールUSBを作成する方法に行きつきますので、最初からウェブストアでリカバリユーティリティを探すほうが手軽です。

ChromeウェブストアからChromebookリカバリユーティリティをインストールする

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ChromeウェブストアからChromebookリカバリユーティリティを検索すると、上記が出てきますので、Chromeにインストールします。

ChromebookリカバリユーティリティでインストールUSBを作成する

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拡張機能からChromebookリカバリユーティリティを起動すると上記画面となります。

Google Chrome OS Flexを選択する

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Chromebookの識別に、今までリリースされた各社のChromebookのリカバリイメージが選択できますが、その中にGoogle Chrome OS Flexがありますので選択します。製品は1種類しか出てきませんので、それを選びます。

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Flexの付いていない、ジェネリックなGoogle Chrome OSもありますが、これでインストールUSBを作っても、S21eではChrome OSが立ち上がりませんでした。

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Liveモードで立ち上げる

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S21eをUSBブートできるようにBIOSを設定し、USBを刺して起動すると上記画面で立ち上がります。BIOSの設定は、起動時にFn+F2を押して電源を立ち上げることでBIOS設定画面に行きます。

pcsupport.lenovo.com

haramizu.com

立ち上げると上記起動画面のあとで、インストールするかUSBで起動するかの選択ができますので、最初は動作確認の為にインストールせずに起動します。尚、今インストールUSBを作成すると、最初の画面も最後に載せた黒地にChrome OS Flexロゴの画面になるようです。インストーラーもバージョンアップされたようです。

初期画面

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タスクバーにはChrome、Gmail、YoutubeなどのGoogleのアプリケーションが並びます。左下のアイコンから全アプリの一覧を出すことができますが、ドキュメントやスプレッドシートがプリインストールされているようです。アプリはChromeからインストールできますが、iOSやAndroid、Windowsに比べると圧倒的にアプリ数やバリエーションは少なく、Chomeブラウザ上で何でもやる感じのOSですね。

市販のChrome Bookだと、PlayストアをインストールしてAndroidアプリのインストールすることも出来るのですが、Google Chrome OS FlexではAndroidアプリのインストールは出来ません。

ライブUSBで動作確認が取れたら、再起動して、今度は「インストールする」でSSDにインストールします。この際内部のSSDはフォーマットされてしまいますので、中身のデータは事前にバックアップしておいてください。

Broadcomの無線LANアダプタも自動認識する

S21eに搭載されている、Ubuntuでは認識しないBroadcomの無線LANアダプタも、Chrome OS Flexでは自動認識してくれて、SSIDを選んでパスワードを入力するだけで接続できました。ここは圧倒的に楽でした。

ChromeBookのChromeブラウザはPCやスマホのChromeと同期可能

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Chromeは同じアカウントでログインしている他のPCのChromeと同期できます。なので、ブックマークなどはインポートしなくても最初から使えます。メインはノートやデスクトップPCで作業をしていて、外出用にS21eのように小型軽量のマシンを使うという場合であれば、便利に使えると思います。

動きサクサクでも操作には少し癖が

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私のマシンは、最近の自動アップデートで起動画面がこれになりましたが、最新のインストーラーでインストールすると最初からこの画面です。

動作はかなりサクサクになりました。特に起動が早いです。Windowsだと一見立ち上がったように見えても、裏でまだ起動が続いていて、アプリの立ち上げができなかったりしますが、Chromebook化したS21eは電源ONから立ち上げ完了まで45秒でした。Windows時代から見たら爆速です。アプリを立ち上げた後ももっさりした感じは一切ありません。

ただ、Windowsに慣れていると、ちょっと違う癖もあって、例えば、タッチパットを使っている時の右クリックはWindowsだとタッチパットの右下をクリックですが、Chromebookだとタッチパットを二本指でタップです。日本語入力もGoogle IMEしか選べませんが、変換方法はATOKスタイルやMS-IMEスタイルやことえりなど、PCで慣れた方法を選べます。

以前Windows XPが終息したときに、XPのPCをLinux化したことがあるのですが、その時のPCはLinuxを入れただけでそれ以降使わなくなりました。今度のPCはWindows8.1のサポート期限を越えて延命使用する事になるのでしょうか