このお店、移転しています。食べログのリンクは更新されていますが、記事は旧店舗のものなので、ご注意下さい。(2018年9月18日)
北京ダックをまるごと一羽、肉も食べ骨もしゃぶる、四吃食べ尽しをしてきました。
川福楼
北京ダックの食べ方
大きな中華料理屋さんで、コースの中で出て来る北京ダックは、皮のところをクレープみたいな皮にくるんで食べておしまいです。しかし、元々宮廷料理だった北京ダックは、宮廷料理人が街中で食堂を開くようになるに連れて庶民料理となり、台湾や香港では屋台でも売られるようになりました。そのようになってくると、皮はもとより身や骨まで食べる食べ方がポピュラーになってきたのです。
そういう食べ方は、三吃と言います。
一吃:皮の部分をクレープみたいな小麦粉の皮で包んで食べる
二吃:肉を野菜と一緒に炒める
三吃:骨をスープにする
です。
行ったお店のサイトではありませんが、上記サイトに詳しく書いてあります。ちなみにこちらのお店も新宿や六本木で24時間営業のお店を展開していて安くて美味しいです。
今回訪問した川福楼では、2キロほどのダックを一羽丸々、上記三吃のみならず、肉の部分は腿と他の部分に分けて、別々の炒め物で出してくれる四吃となっており、炒め物やスープを含めて4980円(税別)。一羽あれば3人ー4人で食べてお腹いっぱいになりますので、結構安いメニューなのです。
メニュー
この日は3人で繰り出しましたので、あまり注文すると食べきれなくなることは目に見えていました。その為、北京ダックの他は、焼けるのを待つ間に食べる前菜を頼むだけにしました。
川福楼は本来四川料理店ですので、麻婆豆腐や担々麺などの四川料理が美味しいです。前菜も豆腐メニューを頼んでみました。
皮蛋
一品目はすぐに出てくる料理の代表格で皮蛋。四川風にピリ辛のタレがかかっていました。良い皮蛋はアンモニアの匂いがしなくて、黄身の部分がまったり、白身がプルプルになるものですが、そのような良質な皮蛋でした。
豆腐の塩胡椒冷菜
四川なら豆腐料理という安直な連想から豆腐の塩胡椒冷菜をオーダーしました。これが大当たり。ふわふわの絹ごし豆腐に片栗粉の衣をつけてさっと揚げたものに、塩、胡椒と山椒粉がかけられています。この山椒粉がめちゃくちゃ美味しい。塩加減も絶妙でした。
北京ダック登場
待つこと30分ぐらいで、このようにこんがりと焼きあがったダックが出てきました。北京ダックを出す店は大抵最初に丸焼き状態のものを見せに来て、その後、食べやすいように切り分けてくれます。
一吃:皮
最初は削いだ皮が、クレープのような小麦粉の皮(鴨餅と言います) や細切りの葱、きゅうりと一緒に出てきます。いわゆる北京ダックですね。余分な油を吸わせるために下にえびせんが敷いてあって、下駄を履いていますが、これで一羽分です。これだけでも食べごたえありそう。
鴨餅、葱、きゅうりと一緒になっているところです。
鴨餅の上に葱、きゅうり、ダックの皮を乗せて、甜麺醤をかけてクルッと巻いて食べます。
出来上がりはこんな感じです。鴨餅12枚に対して、鴨の皮は20枚以上ありましたので、二枚を一気に巻きました。ジューシーで香ばしくて、満足の一言です。
二吃:にんにくの芽との炒め物
しばらくすると、肉を細切りにしたものとにんにくの芽を炒めたものが出てきました。唐辛子も一緒に炒めて四川らしいピリ辛に仕上がっています。これと白いご飯だけで定食になりそう。独り立ちしても良さそうな完成度の高い一品です。お店によって、合わせる野菜は異なります。経験的にはキャベツ炒めになる店が多かったですが、このにんにくの芽との炒め物は、標準を遥かに超える美味しさでした
三吃:もも肉の炒め物
もも肉は玉ねぎやきゅうりと一緒の炒め物になりました。肉は柔らかく、先程の炒め物より辛さは控えめで、いくらでも食べられそうな美味しさです。
四吃:スープ
最後にガラになった部分はスープになって出てきました。一度焼いたダックですので、骨も香ばしく、また鶏白湯スープの味はとても優しく、ほぼ満腹になっていましたが、スッキリとお腹の中に収まってゆきました。
庶民の北京ダック。贅沢な感じを味わいながらお財布に優しい、おすすめメニューです。
ちなみに、ホットペッパーのクーポンを使って、飲み放題2時間1000円。全部締めて、3人で1万2千円でした。飲み代含めて1人4千円です。
大満足でした。
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