カレーに果物を入れるのって奇異に見えますが、実はカレーの国々では普通にやっています。うちのあたりは梨の産地で規格外品が安く手に入るので、梨のカレーを作りました。
梨のカレー(ありのみカレー)
僕の住んでいる東葛地方(市川・鎌ヶ谷・松戸・船橋・白井)は梨の産地です。農家が直売で販売しています。中には球形のバランスが悪かったり、皮に傷がついているものを安く販売していたりします。この日はちょっと傷んでいたりするものをこれ全部で500円で売っていました。
材料
梨以外の材料は普通のカレーと一緒です。近所の農家の無人販売所で適当に野菜を買ってきます。小さめの玉ねぎ、じゃがいも、人参、育ちすぎたししとうなどを入れます。
肉は今回マトンのもも肉を使いました。
普通のカレーでは酸味ととろみを付けるために入れているトマトの缶詰は、梨の食感と甘味を生かすために今回は入れていません。
スパイスは、大津屋のカレーパウダーをベースに、ガラムマサラ、クミンパウダー、コリアンダーパウダー、カルダモンパウダー、シナモンパウダー、パプリカパウダー、クローブパウダーなどを入れます。カレー粉大さじ2、その他ガラムマサラ、クミン、コリアンダー、カルダモン、シナモン、パプリカは大さじ1、クローブは小さじ1ぐらいにします。クローブは香りが強く、入れすぎると薬臭くなります。
無水調理モードで煮込む
煮込みは無水調理器を使いますが、呼び水が少し入らないと食材の水分が出てきません。水かお酒か白ワインを100ccぐらい入れると、食材から水が出てきます。
無水調理にはこの電気圧力鍋を使いました
梨は1個~2個
梨は比較的食材としては主張が弱いので、たくさん入れても全体の調和を壊すことはありませんが、4人前であれば1-2個と言ったところでしょう。櫛形切りにしたあとで2cm幅ぐらいに切ります。
最初はこんな感じに鍋がパンパンになりますが、1時間ぐらい無水調理モードで煮込むとこれぐらいの分量になりますので、スパイスと塩とコンソメスープの素を入れて更に30分ぐらい煮込みます。
この写真はスパイスを入れたあとですね。更に煮込んで完成となります。
完成
煮込み終われば完成です。無水調理モードだとじゃがいもや人参がそんなに煮崩れません。梨は柔らかくなっていますが、形がちゃんと残っていました。トマトを入れていませんので、とろみはあまりなく、サラサラした感じに仕上がりました。
この日はクローブを入れる時に加減を間違えてたくさん入ってしまったので、ちょっとスパイスが強い感じになりましたが、それはそれで美味しかったです。
梨のアチャール
アチャールというのは、インドのピクルスのことで、玉ねぎやキュウリなどの野菜を酢とスパイスで漬けたものです。梨もアチャールになります。
材料
梨 1個
酢 大さじ1-2
クミン粉 大さじ1
パプリカ粉 大さじ1
塩 適量
作り方
梨を柵切りにしたあと2cm幅に切って、お酢とスパイスと塩を揉み込んで一晩置けば出来上がりです。
梨の甘さがスパイスの香りと合ってカレーによく合う付け合せになりました。
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