たけちゃんのあんなことこんなこと

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銀座モダンアート 妄想装画展 

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追記:後期作品の写真と感想を追記しました。(2017年11月2日)

妄想装画展

先週に引き続き、銀座モダンアートにお邪魔してきました。

今週は二週間に渡って、妄想装画展と銘打って、作家さんが気に入った文庫本の装画を描いたらどうなるかという展示を行っていました。

作家が自分の想いを寄せる文学作品の装画を描くとしたら・・・。
作品を装丁デザインしたカバーデザイン作品の見本誌も同時に展示します。

 

 

銀座モダンアート 

毎度おなじみの銀座モダンアートのアプローチとなる奥野ビルの外観とエレベーターですが、いつもこの景色を見ると、日常から非日常へモードが切り替わることを感じます。

奥野ビル

エレベーター

今回は誰かがエレベーターの扉を開けっ放しにしていて、呼んでも来ない状態だったので、階段で6階まで上がりました。

階段

十分に非日常へのウォーミングアップが出来たところで、608号室の銀座モダンアートに入場しました。

妄想装画展 

妄想装画展のコンセプトは作家さんが選んだ文庫本の装画を展示するというもので、作家さんごとに原画とそこからプリントした文庫本の装画を1ペアで出展という形をとっています。

僕は最近殆ど本を読まなくなってしまって、作家さんが選んだ本が尽く僕が読んだことのある本ではなかったのですが、これが自分で読んだ本だったら、一段と身近に感じることが出来たのではないかと思います。

れいみさん

前期

れいみ

れいみさんが前期展示で選んだ本は川端康成さんの眠れる美女。魔性の女という設定らしく、れいみさんの描くちょっと現実離れした女性のイメージとぴったり合っているように思います。また、非現実の小説の世界と、れいみさんの絵の墨を基本としたモノトーンっぽい彩色もあっているように思います。また、装画になると作品名と作家名が入るのですが、文字が入ると全体が引き締まって見えます。

今回は在廊中のれいみさんには初めてお会いすることが出来て嬉しかったです。

後期

れいみ

れいみさんが後期展示で選んだ作品は森鴎外舞姫。時計を下げていますので、この女性はエリスなのでしょう。れいみさんがよく描く、幼児体型の少女。ちょっとドッキリさせる構図です。

草野水樹さん

前期

草野水樹

草野水樹さんは川端康成古都。この本も読んだことはなかったのですが、在廊していた草野さんに小説のあらすじを教えてもらいました。この二人の女性は双子で、片方は捨て子になるのですが、金持ちの里親に拾われて何不自由なく暮らしてゆき、もう片方の女性は親元で育てられるのですが、経済的には恵まれないという話だそうです。装画とした時は表紙が豊かな里親の元で育てられた女性、裏表紙が親元で育てられた女性という対比で書かれています。ふたりとも運命に翻弄された影を背負っているのですが、それぞれの異なる影が絵に現れているように思います。

後期

草野水樹

草野水樹さんの後期作品はカズオ・イシグロさんのわたしを離さないでを選んでいます。背景の座礁船は何を暗示しているのでしょう。舞台がイギリスの小説なのですが、なんとなく日本離れした雰囲気は出ていると思います。どんより曇った空も、イギリスをイメージさせます。

中島華映さん

前期

中島華映

中島華映さんは乙一さんの夏と花火と私の死体。僕は不勉強にも乙一さんという作家さんを知らなかったのですが、最近人気の作家のようです。この夏と花火と私の死体はホラー小説で、殺された女性が物語の語り手という事なのですが、この女性がその主人公なのでしょう。普段はツンとすました優等生っぽい女性を描くことが多い華映さんですが、ここでは儚げな影のある少女を描いています。

後期

中島華映

中島華映さんの後期のチョイスは与謝野晶子みだれ髪。絵も髪の表情に目がゆきます。写真やプリントされた装画だとよく分かりませんが、原画だと髪の毛一本一本に表情があります。

細川成美さん

前期

細川成美

細川成美さんも乙一さんのGOTH。描かれている女性は登場人物の森野夜でしょうか。最近、白い夏服セーラー服の女性を見慣れていたせいか、黒い冬服セーラー服が新鮮です。また乱れた黒髪ロングヘアーと影のある表情もなにかドッキリとさせるものがあり
ます。

後期

細川成美

細川成美さんの後期は恩田陸6番目の小夜子。題材はTwitterなどでファンの方からリクエストを募っていました。前期と同じく、黒い冬服のセーラー服。スカートの裏地が明るい緑色になっているのがユニークです。二人の少女の絡み方が耽美な感じがします。

川瀬椿生さん

前期

川瀬椿生

川瀬椿生さんは小川洋子薬指の標本。標本技術者に憧れる女性の話しということで、床面のタイルは標本作製室をイメージしているのでしょうか。非現実と現実がないまぜになっている様子が描かれているように思います

宮本彩花さん

前期

宮本彩花

宮本彩花さんは川上弘美センセイの鞄。若い女性が再会した30歳年上の高校の恩師と恋に落ちる話しで2003年に小泉今日子と柄本明でドラマ化されたようです。親子の年の差の男性に心を寄せる内気な女性が描かれています。

後期

宮本彩花

宮本彩花さんの後期作品は桐野夏生さんのグロテスク。一枚の絵を左右に分けて上巻、下巻の表紙に分けています。原画自体も2枚構成になっていて、つなぎ合わせると一つの作品になるように仕上げられています。「わたし」と妹のユリコを描いているのでしょう。ふたりとも憂いを含んだ表情が素敵です。

吉森百子さん

後期

吉森百子

吉森百子さんは後期のみの出展。江戸川乱歩人間椅子です。装画は原画をかなり大胆にトリミングしたデザインになっていて、見比べるとかなり印象が変わっています。

 

普段、原画だけが展示されている空間ですが、装画としてデザインされたものが同時に展示されているのは新鮮に見えます。実際に丁子紅子さんなどは最近装画にも力を入れていますので、この中からも未来の装画家が出てくるかもしれませんね。

 

なお、妄想装画展は今週が前期となり、10月30日から後期となります。れいみさん、草野さん、中島さん、細川さん、宮本さんは後期も出展するようです。

月曜に在廊されていた、れいみさん、草野さん、中島さんは出展内容について作戦会議をしていました。

どんな作品が出てくるのか楽しみです。

 

過去のモダンアートレポ

www.take--chan.tokyo

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